2016年1月31日日曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題85




問題85 認知症サポーターに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 認知症(dementia)の人やその家族を見守り、支援する。

2 10万人を目標に養成されている。

3 認知症介護実践者等養成事業の一環である。

4 認知症ケア専門の介護福祉職である。

5 国が実施主体となって養成講座を行っている。




正答:1


認知症サポーターは認知症について正しい知識をもち、認知症の人や家族を応援し、だれもが暮らしやすい地域をつくっていくボランティアです。



○実施主体:都道府県、市町村、職域団体等

○対象者:〈住民〉自治会、老人クラブ、民生委員、家族会、防災・防犯組織等〈職域〉企業、銀行等金融機関、消防、警察、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、宅配業、公共交通機関等〈学校〉小中高等学校、教職員、PTA等

2016年1月30日土曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題84




問題84 ふりかけをかけたご飯を、「アリがたかっているから食べられない」と訴えるレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)の人への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 落ち着いて口に入れてみることを勧める。

2 「アリはいません、おなかが空くので食べてください」と促す。

3 「好きなものがありましたよ」と好物を示して食事を勧める。

4 通常のご飯に取り替えて、「もう大丈夫でしょうか」と食事を勧める。

5 「おなかが空いていないのなら、無理して食べなくてもいいですよ」と下膳する。

 





正答:4



2016年1月29日金曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題83




問題83 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)の人によく見られる症状に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 社会ルールや常識的な規範が分からなくなる。

2 動作が緩慢で動きがぎこちない。

3 ちょっとしたことで泣いたり笑ったりする。

4 現実的で具体的な幻視がある。

5 料理の手順が分からなくなる。




正答:1



2016年1月28日木曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題82




問題82  認知症(dementia)による実行機能障害に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 いつもと違うことがあると混乱して自然な行動ができない。

2 計画を立てて段取りをすることができない。

3 交通機関の自動改札機をスムーズに通れない。

4 2つ以上のことが重なるとうまく処理できない。

5 新しいことや大切なことが覚えられない。






正答:2


2016年1月27日水曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題81




問題81  認知症の行動・心理症状(BPSD)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 親しい人がわからない。

2 言葉を口に出すことができない。

3 十分に寝ることができない。

4 トイレの水を流すことができない。

5 数の計算ができない。







正答:3

2016年1月26日火曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題80




問題80 早期発見で改善が可能な認知症(dementia)として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)

2 クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)

3 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)

4 血管性認知症(vascular dementia)

5 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)




正答:1
認知症の1割弱程度で、治療可能なのが「正常圧水頭症」です。早期に発見しさえすれば、治癒も見込まれます。しかし、きちんと受診して診察を受けないと、病状が年のせいとして片づけられてしまうことがあります。注意が必要です。

「正常圧水頭病」は歩行障害(開脚歩行など)、認知障害、排尿障害を特徴とする疾患です。歩行障害が最も早期から出現します。


2016年1月25日月曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題79




問題79  認知症(dementia)と比較した場合のせん妄(delirium)の特徴として、正しいものを1つ選びなさい。

1 ゆるやかに発症する。

2 徐々に進行、悪化していく。

3 覚醒水準の低下を伴うことは少ない。

4 幻覚を伴うことは少ない。

5 日内変動を認めることが多い。





正答:5





せん妄に関する過去問題 正答


1 認知症によく似た症状を示すものにせん妄とうつ病がある。

2 せん妄は意識障害の一つで、この障害により注意力や集中力が続かず、時間や場所が判らなくなったりするので認知症と間違えられることがある。

3 高齢者のせん妄は夜間におこることが多いので夜間せん妄といわれる。

4 せん妄は、夕方から夜間に好発し、日中には消退するという睡眠・覚醒リズムの障害が現れる。

5 せん妄状態は軽度や中等度の意識障害の際に、幻覚・錯覚や異常な行動を呈する状態で意識状態は混濁している。

6 せん妄状態では、その時の出来事を覚えていないのが特徴である。

7 せん妄の原因の一つに向精神薬等の投与がある。

8 せん妄は突然起こり、良くなったり悪くなったりの変動がみられる。

9 せん妄は、意識が混濁して、幻覚や錯覚がみられる状態のことで、大声で騒いだり、人を呼んだりすることがある。

10 せん妄は脳内の一過性におこる障害と考えられるので、まずは穏やかに対応し落ち着きを取り戻すケアが求められる。


11 高齢者で認知症では不眠状態が続いたりすると、夜間せん妄を起こしやすくなる。また、意欲の低下、感情が不安定になると僅かな刺激で泣いたり、笑ったり、怒ったりする情動失禁にいたることがある。

2016年1月24日日曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題78




問題78 認知症高齢者の日常生活自立度判定基準「ランクⅢ」の内容として、正しいものを1つ選びなさい。

1 日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれば自立できる。

2 著しい精神症状や周辺症状あるいは重篤(じゅうとく)な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする。

3 室内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であるが座位を保つ。

4 日常生活に支障を来すような 症状・行動や意思疎通の困難さがときどき見られ、介護を必要とする。

5 何らかの障害等を有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する。






正答:4




2016年1月23日土曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題77




問題77  イギリスの心理学者キットウッド(Kitwood,T.)が提唱した、「パーソン・センタード・ケア(person-centred care)」の考え方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 認知症(dementia)の人の行動・心理症状(BPSD)を無くすること

2 認知症(dementia)の人を特別な存在として保護すること

3 認知症(dementia)の人のケアマニュアル(care manual)をつくること

4 認知症(dementia)の人の「その人らしさ」を支えること

5 認知症(dementia)という病気を治療すること




正答:4


2016年1月22日金曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題76




問題76 パーキンソン病(Parkinson disease)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 40歳代で発症することが最も多い。

2 突進現象が認められる。

3 筋肉の異常が原因である。

4 認知症(dementia)を合併することはまれである。

5 発病後5年以内に死亡することが多い。

 




正答:2


2016年1月21日木曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題75




問題75 高齢者の肺炎(pneumonia)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 日本の高齢者(65歳以上)の死因順位(2011年(平成23年))で第一位である。

2 インフルエンザ(influenza)に合併することはまれである。

3 初発症状は高熱である。

4 呼吸数は減少する。

5 誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)の予防には口腔ケアが有効である。 






正答:5


2016年1月20日水曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題74




問題74 褥瘡の発生部位として、最も頻度の高いものを1つ選びなさい。


1 大転子部

2 肩甲骨周辺

3 仙骨部

4 踵部

5 肘関節



正答:3



仙骨に最も褥瘡ができやすいのは、仰臥位では、仙骨に全体重の約5割が集中するからです。

2016年1月19日火曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題73




問題73 脱水時の状態として、正しいものを1つ選びなさい。


1 除脈(じょみゃく)

2 血圧の上昇

3 皮膚緊張の増加

4 めまい

5 体重の増加






解答

×1:脱水では頻脈(心拍が非常に速くなる)になります。徐脈(心拍が非常に遅くなる)ではありません。

×2:脱水症の時は体液量の減少によって1回心拍出量が減少し、血圧が低下します。

×3:皮膚の緊張感が低下します。皮膚を指でつまみ上げてから離して周辺の皮膚に戻るまでの時間が長くなります。

○4:脱水症状としては、口渇、口唇の乾燥、尿量の減少、頭痛、全身倦怠感、食欲不振、めまい、嘔気、嘔吐などが挙げられます。

×5:水分が体から出て行きますから、体重は減少します。





2016年1月18日月曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題72





問題72 死別直後の遺族の心理に関する次の記述のうち。最も適切なものを1つ選びなさい。

1 周囲からのサポートに関係なく、死別後の生活に適応する。

2 悲嘆の経験は、心身に影響を及ぼさない。

3 悲嘆のプロセスは、多くの人で同じように進む。

4 十分に悲しむことが、悲嘆を乗り越えるために有効である。

5 遺族の心理的ケアは、緩和ケアに含まれない。



正答:4

2016年1月17日日曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題71





問題71  老年期の精神疾患(mental disease)と精神症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 老年期うつ病(senile depression)は、若年者のうつ病(depression)と比べて抑うつ気分が軽い。

2 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)は、脳の器質的変化を伴わない。

3 うつ病(depression)等で自殺を試みた高齢者が死に至る率は、若年者の場合と比べて低い。

4 せん妄(delirium)は夜間よりも昼間に生じやすい。

5 老年期に発病した統合失調症(schizophrenia)は、妄想型が少ない。





解答

○1:高齢期のうつは若年者に比べて見逃されやすいです。悲哀の訴えが少なくて、気分低下やうつ思考が目立たないのが特徴です。

×2:アルツハイマー型認知症では器質的変化をもたらします。器質的変化とは組織や細胞が変形、変性あるいは破壊され、元の形に戻らなくなるように変化することです。


×3:自殺を試みた高齢者が死に至る率は若年に比べて高齢者のほうが高いです。

×4:せん妄(delirium)は意識レベルが低下する夜に起きやすいです。

×5:高齢者の統合失調症(schizophrenia)は妄想型が特徴です。



2016年1月16日土曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題70





問題70  プロダクティブ・エイジング(productive aging)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 バルテス(Baltes,P.)が最初に提唱した。

2 高齢者の経済的自立を目指した概念である。

3 エイジズム(ageism)による高齢者のとらえ方を肯定した概念である。

4 主観的幸福感とは無関係である。

5 プロダクティブ(productive)な活動には、セルフケア(self-care)が含まれる。




正答:5


プロダクティブ・エイジングとは生産的な高齢者の意味です。アメリカの老年学の権威であるバトラー(Butler, R. N.) によって提唱されました。プロダクティブ・エイジングは高齢者に自立を求め、さらに様々な生産的なものに寄与するべきであると説いてます。

2016年1月15日金曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題69





問題69 A君は、積み木を飛行機に見立ててB君と遊んでいた。大人がA君とB君の目の前で、おやつのジュースを一人150mlずつになるように計った。しかし、同じ大きさのコップがなかったので、それぞれ形の違うコップに入れて与えた。A君にジュースを入れがコップを渡したところ、A君は「B君のほうが量が多い」と言って泣き出した。

ピアジュ(Piaget,J.)によるA君の認知発達段階として、適切なものを1つ選びなさい。

1 形式的操作期

2 感覚運動期

3 前操作機期

4 再接近期

5 具体的操作期 




正答:3



●ピアジェの発達段階

○感覚運動期(誕生から約2歳まで):感覚運動期の最初の頃は目の前にあるものを隠しても子どもはそれを探そうとしないが、後半になると探そうとします。

○前操作期(子どもが話し始めてから約7歳まで):頭の中で表象して考えることはできるが、論理をまだ把握できず、見かけに引きずられる。

○具体的操作期(小学1年生から青年前期):前操作期と違いイメージやシンボルを論理的に変化させ、再構成することができます。

○形式的操作期(子供の認知発達の最終段階):「抽象概念および仮説上の出来事に関して合理的、系統的に考える」能力を持っている子どもと定義されています。



2016年1月14日木曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題68




{事例}

Fさんは10年前、パーキンソン病(Parkinson disease)と診断された。ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)全般に、動作がゆっくり時間がかかる。Fさんは大柄だが、長女は小柄でやせており、入浴介助が難しい。訪問介護(ホームヘルプサービス)を週3回(入浴介助、長女が留守の時の調理)、通所リハビリテーションを週1回、配食サービスを週1回利用している。居宅介護サービス計画の方針は、Fさんの体調に考慮しながら、住み慣れた自宅で安心して暮らせるように支援することである。ある日、長女から「お弁当を食べていないことが時々ある」「お父さんが重くて腰が痛い」「そろそろ施設入所を考えている」と話があった。

訪問介護員(ホームヘルパー)はFさんの声が小さく、言葉がはっきりせず聞き取りにくくなったと感じている。



問題68  チームアプローチ(team approach)での訪問介護員(ホームヘルパー)の役割として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 配食サービスをやめて、訪問介護(ホームヘルプサービス)を増やすように計画を変更する。

2 施設への入所手続きを代行する。

3 浴室を改修する見積もりを業者に依頼する。

4 本人と家族の思いをケアカンファレンス(care conference)で報告する。

5 訪問介護員(ホームヘルパー)の腰痛予防対策をケアカンファレンス(care conference)で話し合う。




正答:4


2016年1月13日水曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題67




{事例}

Fさんは10年前、パーキンソン病(Parkinson disease)と診断された。ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)全般に、動作がゆっくり時間がかかる。Fさんは大柄だが、長女は小柄でやせており、入浴介助が難しい。訪問介護(ホームヘルプサービス)を週3回(入浴介助、長女が留守の時の調理)、通所リハビリテーションを週1回、配食サービスを週1回利用している。居宅介護サービス計画の方針は、Fさんの体調に考慮しながら、住み慣れた自宅で安心して暮らせるように支援することである。ある日、長女から「お弁当を食べていないことが時々ある」「お父さんが重くて腰が痛い」「そろそろ施設入所を考えている」と話があった。

訪問介護員(ホームヘルパー)はFさんの声が小さく、言葉がはっきりせず聞き取りにくくなったと感じている。



問題67 訪問介護員(ホームヘルパー)は、居宅介護サービス計画の変更を提案したいと考えている。

Fさんの主観的情報を得る方法として、正しいものを1つ選びなさい。

1 体重を測定する。

2 Fさんの考えを聞く。

3 食事摂取量を確認する。

4 表情から気持ちを推測する。

5 長女に息子の協力の有無を聞く。




正答:2


2016年1月12日火曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題66







問題66 介護過程の評価の実施に責任を持つものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者

2 家族

3 介護福祉職

4 医療関係者

5 行政機関



正答:3

2016年1月11日月曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題65







問題65 訪問介護員(ホームヘルパー)が介護計画に基づいて、いつものようにEさん (80歳、男性)に「一緒に洗濯物を干しましょう」と声をかけた。するとEさんが「どうしてそんなことをやらないといけないんだ」と大声をあげた。このようなことが何回も続いた。

この場面の訪問介護員(ホームヘルパー)のアセスメント(assessment)として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 認知症(dementia)の診断を急いでもらう必要がある。

2 声が外に漏れないように工夫する必要がある。

3 大声をあげる背景を確認する必要がある。

4 決められたことなのでやってもらう必要がある。

5 家族から励ましてもらう必要がある。




正答:3

2016年1月10日日曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題64







問題64 介護計画に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。


1 生活課題を解決するための方法を計画する。

2 効果があればアセスメント(assessment)せずに計画する。

3 日常的な支援以外の方法を計画する。

4 介護福祉職の過去の成功体験をそのまま取り入れて計画する。

5 実現不可能でも目標を持って計画する。





正答:1

2016年1月9日土曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題63





問題63  Cさん(83歳、女性)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)で、介護老人保健施設に入所している。最近、もの盗られ妄想がひどくなり、「時計がない」「金の時計だから盗まれた」「嫁が盗んだに違いない」と言い、週末に訪れる長男の妻のDさんに対して大声で、「返して」と言っている。

Cさんへの介護目標として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 行動・心理症状(BPSD)を改善する。

2 Dさんの汚名を晴らすことができる。

3 Dさんと穏やかに過ごすことができる。

4 説明を受けて理解することができる。

5 興奮時は薬で鎮静を図る。




正答:3

2016年1月8日金曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題62





問題62 Bさん(80歳、女性)はアパートの3階に一人で暮らしている。アパートにはエレベーターはない。5年前、階段で転倒し、右(みぎ)大腿骨頭(だいたいこっとう)置換術(ちかんじゅつ)を行った。現在、歩行には問題がない。社交的であったが、最近外出の回数が減った。友人が転んで大けがをしたこともあり「転びそうで怖い」と言っている。

Bさんへの生活支援の課題として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。

1 アパートにエレベーターがないこと。

2 転倒の不安があること。

3 一人暮らしであること。

4 手術の既往があること。

5 外出の機会が減っていること。

 


正答:2

2016年1月7日木曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題61











問題61  アセスメント(assessment)に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 今できている活動の分析はしない。

2 これからできそうな活動の予測はしない。

3 利用者が嫌がることは検討しない。

4 他職種からの情報は検討しない。

5 1つの情報だけで検討しない。




正答:5


問題61~問題68は介護過程です。



アセスメントに関する過去問題 正答

問題

1 アセスメントは適切な援助計画を作成するために行う。

2 アセスメントは利用者の問題状況や、解決すべき課題について把握することである。

3 アセスメントは利用者の抱える生活問題だけでなく、その人の自助能力にも目を向ける。

4 アセスメントでは家族や友人、近隣、専門家から利用者に関する情報を収集する時は、あらかじめ利用者の了解を得ておくことが重要である。

5 アセスメントでは利用者を取りまく人間関係や組織、機関との関係性を視覚的に把握・理解する方法としてエコ・マップを作成する。

2016年1月6日水曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題60







問題60 介護老人福祉施設で臨終期にある人の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 昼夜の区別を明確にするような照明にする。

2 定期の入浴を行う。

3 夜間の巡回は控える。

4 安楽な体位を保持する。

5 仲の良い入所者の面会を控える。




正答:4





解答

×1:今さら昼夜の区別を明確にするような照明にしなくてもいいです。

×2:入浴は体に負担がかかります。しかし、臨終間近になると汗が多く出るので、ぬるま湯で体を拭くようにしましょう。

×3:夜間の巡回は控えなくていいです。いつ症状が変わるかわかりません。

○4:臨終が近くになるにつれて、体の動きが少なくなります。自分で体位を変えられなくなります。同じ体位でいると苦しくなります。仰向けのままだと呼吸がしにくいです。鼻や口からの分泌物も出にくくなります。肩や頭をやや高くして、横向きにするなど安楽な体位を保持します。

×5:仲の良い入所者との面会は生き甲斐や喜びとなります。

2016年1月5日火曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題59







問題59  Aさん(80歳、男性)は、自宅で妻と二人暮らしである。糖尿病(diabetes mellitus)で通院していた。2年前、肺がん(lung cancer)が発見され、抗がん剤による治療を行っていたが、数か月前から効果が少なくなり中止した。骨転移(bone metastasis)による痛みがあり、麻薬性鎮痛剤を使用している。Aさんは、「できるだけ家で暮らしたい」と希望している。寝ていることが多いが、トイレには伝い歩きで行くことができる。食欲はなく、食事を残すことが多い。妻は訪問介護員(ホームヘルパー)にAさんの日常生活について不安を訴えた。

 妻への訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「家では心配なので、入院しましょう」

2 「ポータブルトイレにしましょう」

3 「麻薬は怖いので、増やさないようにしましょう」

4 「好きなものを食べてもらうようにしましょう」

5 「なるべく寝ているようにしましょう」




正答:4

2016年1月4日月曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題58







問題58  安眠のための介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 午後に1時間以上の昼寝をするように勧める。

2 なるべく早い時間に床に就くように勧める。

3 日中、適度な疲労が得られる運動をするように勧める。

4 寝る前に熱めのお風呂(ふろ)に入るように勧める。

5 寝る前に緑茶を飲むように勧める。





正答:3


2016年1月3日日曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題57







問題57  2013年(平成25年)の「家計調査」(総務省統計局)における高齢単身無職世帯の家計収支に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 主な収入源は仕送りである。

2 主な支出は保健医療費である。

3 1か月の実収入は15万円を超える。

4 消費支出が可処分所得を上回っている。

5 非消費支出は5千円以下である。




正答:4

2016年1月2日土曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題56







問題56  片(かた)麻痺(まひ)のある利用者が着脱できる衣服を選択するときの助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 留めるボタンが小さいブラウスを勧める。

2 かぶり式のセーターを勧める。

3 股上(またがみ)の浅いスラックスを勧める。

4 伸縮性のないスラックスを勧める。

5 ウエストをひもで結ぶスラックスを勧める。





正答:2


2016年1月1日金曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題55






問題55  Mさん(77歳、女性)は一人暮らしである。半年前に転倒し、1か月間入院した。退院後は自宅にこもるようになり、週1回の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用するようになった。ある朝、訪問介護事業所に、別居の長男から「母が悪質商法の被害に遭っているようです」と連絡があった。訪問販売で3か月間に高価な和服を次々に買っていて、Mさん名義の預金が100万円近く減っているという。長男は、「ほかにも買っているかもしれませんから、母の部屋を探してください。買った和服は着る機会もないのでクーリング・オフをさせます」と言い、すぐにでも手続きをとりたい様子である。

 この日、訪問する訪問介護員(ホームヘルパー)の最初の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ほかにも被害がないかどうか、Mさんの部屋の中を探す。

2 クーリング・オフが可能かどうか契約書の日付を確認する。

3 Mさんに和服を買うようになった経緯を確認する。

4 Mさんに和服を買うことが浪費であることを説明する。

5 販売業者にクーリング・オフの連絡を入れる。




正答:3

一番にすべきことは、経緯を確認することです。それから対処方法を考えます。もしかしたら購入したい意志が本人にはあったかもしれません。