2015年11月10日火曜日

介護福祉士試験過去問 第27回問題3



介護福祉士試験の問題3と問題4は人間関係とコミュニケーションの分野から出題されます。


問題3 ラポール形成の初期段階のかかわりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の感情に関心を持つ。

2 利用者の家族環境を詳しく聞く。

3 介護福祉職が詳しく自己紹介する。

4 黙って聴くことに徹する。

5 「なぜ」で始まる質問を繰り返す。



介護福祉士試験のたいていの問題は、最初のかかわりです。最初から「詳しく」行なう必要なんてありません。それを想えば、「徹する」ことも、「繰り返す」ことも不自然です。

●「詳しく」「徹する」「繰り返す」などのしつこいキーワードは避ける。

ラポール形成という言葉がわからなくても、日本語を読んでみて、最初から「しつこい!」というような違和感を感じるはずです。

問題3は問題文を読まなくても、5つの文章を見るだけでも違和感を感じてしまいます。過去問をたくさん解いて、こういう感覚を身につけることが一番の合格の早道だと思います。ちなみにラポールは信頼関係のことです。



解答

○1:話し手に対して、どのように感じているか、どのように考えているか、最初に関心を持つことが重要です。


×2:相手と信頼関係を持とうと思ったら、普通は家族環境のことより、まずは本人自身のことに関心を持つでしょう。

×3:「詳しく」がおかしいです。過去問でも「利用者と介護者との相互の信頼関係の形成を図るために、介護従事者は簡潔な自己紹介をした上で、利用者がどのような生活を送りたいかを聞く」というのがありました。これは正解○でした。 詳しく自己紹介をすることはおかしいです。

×4:黙って聞かれたら気持ち悪いです。時にはあいづちをうちながら傾聴しましょう。

×5:「なぜ」「どうして」を繰り返すと尋問的になってしまいます。

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