2015年11月24日火曜日
介護福祉士試験過去問 第27回問題17
問題17 介護福祉士制度が創設された背景にあるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 高齢化率が14%を超えて、高齢社会になった。
2 介護保険法が制定されて、新しい介護サービス提供の仕組みが創設された。
3 日本学術会議が、介護職員の専門性と資格制度についての意見を出した。
4 特別養護老人ホームの制度ができて、介護職員が必要になった。
5 高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)の策定によって、介護サービスの拡充が図られるようになった。
第27回になって、すこし意地悪な問題がでてきたと思います。歴史問題は流れで理解した方がいいです。そうすれば、極端なものを消していくことができます。
少し介護の歴史について整理すると
1963年:老人福祉法の制定。特別養護老人ホームの制度
1970年:「高齢化社会」の到来。高齢者(65歳以上)の人口比率が7%を超えました。この頃はまだ高齢者の介護は行政が行っていました。
1973年:高齢者医療費の自己負担が無料になりました。10年間、無料化が続きました。しかし、たいした病気でないのに居場所がないという理由で、通院や入院をする高齢者が増えました。
1983年:老人保健法を施行し、少しずつ高齢者が自己負担をするように変わってきました。
1987年:社会福祉士及び介護福祉士法が創設されました。
1989年:ゴールドプラン「高齢者保健福祉推進10ヵ年戦略」
1994年:「高齢社会」の到来。高齢者人口比率が14%になる。新ゴールドプラン(高齢者保健福祉5ヵ年計画)が策定された。
2000年:介護保険制度が施行されました。
2007年:「超高齢社会」の到来。高齢者人口比率は21.5%に上がりました。
解答
×1:1994年 高齢社会。
×2:2000年 介護保険法が制定。
○3:1987年 日本学術会議が厚生大臣に「社会福祉におけるケアワーカー(介護職員)の専門性と資格制度について」意見の具申をしました。
×4:1963年 特別養護老人ホームの制度
×5:1989年 ゴールドプラン、高齢化社会に備えて厚生省が制定した。
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