2015年11月16日月曜日
介護福祉士試験過去問 第27回問題9
問題9 介護保険制度の動向に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 介護保険法の制定に併せて、老人福祉計画策定等を盛り込んだ福祉八法改正が(1990年(平成2年))がなされた。
2 介護保険法の制定後、その実施促進のために高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)が策定された。
3 2005年(平成17年)の介護保険法改正によって、介護予防を重視した制度見直しが行われた。
4 2009年(平成21年)の要介護の認定者数は、2001年(平成13年)に比べ大きく減少した。
5 2011年(平成23年)の介護保険法改正によって、地域包括支援センターが創設された。
介護保険法は比較的、新しい法律です。福祉八法改正やゴールドプランの方が先だと感じたら、文章1と文章2は除外することができます。また、要介護の認定者数が減少するはずがありません。あまりに増えすぎて困っているわけですから。文章4はおかしいです。
あとは介護保険法の歴史ですが、1回目の改正(2006年)で、地域密着型サービスや地域包括支援センターの創設されました。2回目の改正(2012年)で、地域包括ケアシステムの構築です。
介護保険法の問題は毎年、出題されています。それだけ重要な法律です。また、何度も改正されているので、頭の中が混乱しそうです。
少しまとめてみると
●平成元年(1989年)12月 ゴールドプラン
●平成2年(1990年)福祉八法改正
●平成9年(1997年)12月に介護保険法が制定。
●平成12年(2000年)4月に介護保険がスタート
●平成18年(2006年)4月から「改正介護保険法」が施行。「介護予防の導入」「地域密着型サービスや地域包括支援センターの創設」に代表される「予防重視型システムへの換転」です。
●平成24年(2012年)4月、再度改正された介護保険法が施行。この時の改正点は「地域包括ケアシステムの構築」です。高齢者が住み慣れた地域で医療、介護、生活支援等のサービスを総合的に受けられるようにすることでした。
●平成27年(2015年)4月からは、2014年に成立した「地域医療・介護総合確保推進法」の理念に沿って、再び改正された介護保険法が順次施行されています。「地域包括ケアシステム」がより洗練されました。
解答
×1:介護保険法が後にできた法律です。
×2:介護保険法が後にできた法律です。
○3:
×4:要介護者はどんどん増加しています。
×5:平成18年(2006)4月に改正、施行された介護保険法に基づいて創設されました。
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